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neatsorgの日記

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2004-11-03

しかし数回登場する「兄貴」という言葉が誰を指しているのか判然としない。

書き手である「俺」が「六尺兄貴」と「やった」のは間違いないが、まず「くわえさせられ」たのが「六尺兄貴」の「マラ」なのか「色黒兄貴」の「マラ」なのかという問題が発生する。考えようによっては「いやなら止めていいんだぜ!」と言ったのも「色黒兄貴」の可能性がある。そう考えはじめると、「六尺兄貴」と「色黒兄貴」のどちらに「思いっきりしごかれ」たのかもわからなくなってくる。

ただ、冒頭で「ガチムチの色黒兄貴」と書かれていることから、「俺」が「顔に飛ばし」た「ガチムチ兄貴」とは「色黒兄貴」のことだと思われる。とはいえ「スッゲー男らしくて気持ちよかった」のが「俺」自身の行為に対する感想なのか「六尺兄貴」や「色黒兄貴」への評なのかは不明だ。

しかも、このように読み手を途方に暮れさせた上でだめ押しとして「また行くときカキコしてください!」というこれまでの話の流れを完全に無視した言葉が投げかけられるのはかなり高度なテクニックだと思う。

文章がほとんど意味を成していないのに全体として強いインパクトを読者に投げかける、文章のテーマに合致するよくできた文章だ。感動的な散文詩だ。

# neatsorg 『つかれた
もうやめ』

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